もくじ

カード破産寸前だった私

私はバカだった。大バカだった。
でも、あの時の自分を止めることは誰にもできなかった。
そう、数年前、30代前半だった私は買い物依存症に蝕まれていた。
ブランドショップの受注会、VIPセールの案内状、新作発表会…。
悪魔のような甘い誘惑は私を捉えて離さなかった。
流行の服を身につけて鏡の中で微笑む新しい自分。
「まぁ!お似合いですよ?!!」
と示し合わせたように言葉をかけるショップの売り子。
その一瞬の恍惚感はしばしば私の思考を麻痺させた。
「ちょっと覗くだけ…」と足を運べば、翌月には10万単位の請求書が届き、「もう、こんなことやめよう…」
と激しく落ち込む日も少なくはなかった。
だが、その数日後にはまた別の店に
取り憑かれたように吸い込まれてしまっていた自分。
気がつけばわずか2年の間に、今までコツコツと貯め続けてきた約600万円の貯金はすべて使い果たしてしまった。

にもかかわらず、その時点でも私はまだ目が覚めなかった。
やがてカードローンとクレジットで借金は100万円近くに
膨れあがっていた。
返しても返しても、カードの引き落とし日が次から次へとやってきた。
そのうち、返済をするために別のカードでお金を借りるようになった。
そして遂に引き落としができず督促状が来るようにさえなってしまった。

ここまでの状況に陥った時点で、ようやく私は恐怖を感じた。
自制心が買い物衝動を超えたのを自覚したのだ。
結婚資金のつもりで貯めていた定期預金口座は既に空になっていた。
残された物は、クローゼット一杯の服とバッグと靴…。
一度も袖を通していない服や、買ったときのままショップの袋に入った
ままのバッグもあった。
心の空洞を埋めるかのように、モノを買い続けてきた自分。
一体私は何をしていたんだろう…。

でもその時点では、自分で自分をまだ信じられなかった。
何か自分が夢中になれること、買い物以外に気持ちを向けられる
代替の何かがなければ、いつまた買い物をしてしまうかわからない…。

私はすぐに自分の持っているクレジットカードにすべて鋏を入れた。
そしてその時点で残っていたローンを完済するために
2年計画の返済プランを立てた。
幸い名まえだけは通った会社に勤務していたので、
今後ボーナスに一切手を付けず、すべて返済に回せばギリギリ返せそうだった。
だが、それは一切の無駄な買い物をやめられたらの話だ…。
もし、買い物癖がこれから先も治らなかったら、
おそらく自己破産へまっさかさまだろう…。
その時の私は、もはやまったなしの崖っぷち。
誰のせいでもない。すべては自分が撒いた種だった。



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